ちょっと待ってよ~‼ お願い…。

階段を駆け降りた所で、一瞬…間があって、ドアが閉まった。“ 何て、こった‼ ”


8/28(水)、通勤ラッシュもピークを過ぎた2番線ホームには、❮いつもと変わらない日常❯ があった。だが、今日の『富山地方』は午後から「荒れるらしい…」“ ええいっ、なるようになるさ‼ ”   目の前の電車に置いていかれた自分は、ちょっと自棄(やけ)気味になって言った。

 


ドアは、ゆっくりと閉まりかけた。“間に合った~” ❮常磐線/登り快速❯ は、静かに走り始めた。次は『北千住』か…。

 

足元からは、ひんやりとした結構な風が吹き上げてくる。それにしても、新幹線🚄ホームに降りるエスカレーターは長かった。

 

エスカレーターを、さらに下りた処が新幹線🚄ホームなんだけど、自分のいる場所が分からなくなるよね。

“ 19番線ホームに、間もなく【8:50発/はくたか555号/金沢行】が到着します。黄色の線まで、お下がりくださ~い。”👮  …“今日は駅弁も買ったし、余裕だぜ!”

…駅弁の包みを開こうとしたら、『ヤッホー!また一緒に行けて、ボクうれしいなっ!今日は、どんなお友だちに会えるのかな~?』 相棒が一緒だったことを、すっかり忘れていた自分である。『わーい』…“ やれやれ!”

 

直前まで、激しい雨が降っていた富山駅ロータリー。…“ 雨上がって、ラッキー😃💕 ”「ハイキングの一行」がバスに向かう。 …“おっ~と、いけね~‼ 携帯の充電器忘れちまった。” 『じゃぁ、コンビニだね!』…“ 流石に相棒、分かりが早いぜ!ついてきな!”

 

“ アレっ、変な乗り物🚃が止まっているよ!” …“ アレはな、富山市内を2コースに別れて巡る、路面電車って云うんだよ‼  それより、急げッ!”

 

運転手さんは、ここ数年ほど、来ていないらしい。キレイな外観の、あまりに変わっていた姿に驚いたそうだ。富山駅から20分、めったに客を運ばないという。帰りの時間を伝えて、迎えに来てもらうことにした。相棒は、朝が早かったせいか、車に揺られて膝の上でスヤスヤ😪💤💤…“ お~イ、着いたぞ!”  『ムニャムニャ┅』

 

❮紙芝居❯①『くもくももくもく』を演じる1場面。“ くもくもくも┅って、たくさん言っていくと、どうなるかな?”アレぇ、いつの間にか “ もくもくもく ”…変だなぁ! * ❮ 雲がもくもく ❯ というお話し。②『樫の木の林に動物さんが…』“  かしかしかし…って、たくさん言ってごらん!” “ ほらね、しかしかしか ”  になるでしょう! 隠れてたのは、鹿さんでした。    他にも、たくさんあるよ! …庭に、いるのはだれ?…にわにわにわ┅アッ、分かったぞ!

 

…両手に持っているのは、何だと思う?耳を澄ませてごらん!ほら、『シャン、シャリン、リンリン…』優しい鈴の音が聴こえてこないかい?『リン、シャラン…、なんか今日は、気分がいいなぁ‼』

 

『おっぱい』と口にするのは、少々…照れくさいものですが、皆さまの前で『おっぱい』という ❮大型紙芝居❯ を、読ませていただきました。動物の赤ちゃんたち、お母さんのお乳をたくさん飲んで、大きくなぁれ!み~んな、お母さんの『おっぱい』に、いっぱい感謝しなくちゃいけないね‼

 

濡れた歩道や、あちらこちらに赤や淡黄色の光が踊っている。充実した一日を終えて家路に急ぐ人々が、行き交うターミナルは、どことなく寂しい。そんな気分を振り切るように、相棒に言った。…美味しいもの、食べて帰ろうか? 『うん、駅ナカの ❮ 回転寿司🍣 ❯ 、ボク食べたいなぁ!』…コイツぅー!

 

…駅ビル ❮とやマルシェ❯ の中を行くと、❮すし玉❯ は、みやげ物屋さんが立ち並ぶ先にあった。『何、読んでるの?』…あー、何でお魚が旨いかだよ!…漁場と漁港が近いから、鮮度は抜群。富山湾は天然の生け簀と云われるそうだ。…でも、❮すし玉❯ って変わってるなァ!

 

…11カン、どれも美味しかったけど「白エビ」の旨さは、ここでしか味わえないねー。ところで、フィンランド生まれの森の妖精の君は、生ま物O.K. なの?『┅』

 

東京方面に向かう新幹線ホームは、人もまばらだ!待つほどもなく ❮18:32発 東京行き ❯ のライトが近づいてくる。『そんなに、体を乗り出しちゃアブないよっ!』…お~っと、いけねぇ!いけねぇ!

 

『これで、お別れだね!』…おぅ?それで、これからどうするんだ? アテは、あんのか? 『覚えてる?ホームのベンチに置き忘れられていた、ボクのことを』 …あぁ、覚えてるさ。…それが、出逢いだったなぁ!『覚えていてくれたんだね』…当たり前だ!『だから、ベンチに置いていってほしいんだ』 …うちに来たっていいんだゼ! ❮それが、ボクの望みだから┅ ❯ 分かったよ、楽しかったゼ!

 

…振り向いちゃいけないよって、言ってたけど┅。アレっ、❮お姉さんの赤いバッグ ❯ に┅。